残りわずか夏限定の潜り漁
6月に解禁した岩牡蠣、アワビ、サザエなどを対象とした潜り漁も8月一杯で終了して来年の6月まで長い禁漁期間に入ります。
前年より品質が良かった笹川流れの岩牡蠣
地域を代表するブランド岩牡蠣『山北産岩牡蠣』は、悪かった去年と一昨年の品質と比較して良い年だったと思います。
海水温などの様々な要因が品質に影響すると思いますが、天然物のためコントロールはできません。
来年は更に良いことを祈るのみです。
アワビの不漁に泣かされる
今年は昨年以上にアワビの不漁に泣かされる・・
値段が高騰するのはありがたいが、探しても探してもアワビが見つからない。
小さいアワビも少ないので、来年以降も間違いなく厳しい。
岩牡蠣やアワビなどの貝類は魚と違って回遊してくるわけではないので、限られた狭い漁場の資源と上手につきあっていく必要があります。
しかし、現状は長年の乱獲により年々悪化。
資源を回復させる特効薬は『獲らない』と簡単な事なんだけど、それを実行するのは本当に難しい。
獲ったら獲っただけお金になるので、目の前にあるものを獲らずにはいられないという人間の心理。
各地域の漁業協同組合が会社組織であったならば、社長の一声で『獲らない』を実行できるだろうけど、実際は個人事業主の集合体。
しかも、自分さえ良ければ先々の事なんてどうでもいいという価値観を持った人が大多数。
磯の資源保護が本当に大きな課題です。
秋のサワラの予想
例年だと8月後半から姿を見せはじめる秋のサワラ。
今年は遅れています。
早くも電気釣り漁行っている船が数隻ありますが、まだ良い情報がありません。
私も小型の第33昭和丸で盆過ぎから曳き釣りをしていますが、狙いのサワラはごくわずか。
釣れるのはほとんどイナワラ。
月末に最後の遊漁船営業が終わりしだい、第一昭和丸で電気釣り漁に切り替えます。
一年で最も重要なサワラシーズン。
少しくらい回遊して来る時期が遅れても、ちゃんと来てくれる事を祈っています。