先日、東京で開催された全国青年・女性漁業者交流大会という水産業、漁村の活性化を目的とした大会に新潟県代表で出場してきました。
『インターネットSNSを活用した直販の取り組み』というタイトルで昭和丸の直販の取り組みに関して、活動の経緯、手法、波及効果、課題などを発表。
手前味噌ですが、自分で漁をして、自分でHPやSNSを集客力が上がる様に作り込み、自分で考えた直販の仕組みで、自分独自のビジネスモデルを確立したこの取り組みは最高賞の農林水産大臣賞を狙えるのでは!!と少し自信がありましたが・・・
結果は狙っていた農林水産大臣賞ではなく全国漁協青年部連絡協議会長賞。
でも、よくよく考えたら自分にしか出来ない取り組みでは漁村や漁業全体の活性化には繋がらないし大会の趣旨に合わない。
しかも、収益を上げるという部分で言うと、多くの時間と労力を使って直販するよりも、より多くの魚が獲れるよう注力したほうが正直なところ漁師は稼げます。
ですから、わざわざそんなめんどくさい事はしたくないし、する必要が無いと考える漁師が普通です。
では、どうしてこの取り組みをしているかと言うと、私の将来的な目標の準備段階だと考えているからです。
多くの地方がそうであるように、寝屋漁港のあるここ新潟県村上市(旧山北町)も過疎化が進み、人口に対する高齢者の割合が高い地域。
地元の高齢者は心優しくエネルギッシュで魅力的な人が多いです。
でも、産業が少なく残念ながらそのエネルギーを活かせる機会が少ないのが現状です。
私の夢は、漁業を通じて高齢者がイキイキと働けて、子や孫に夢を語れるような環境を創る事です。
そんなキラキラ高齢者が増えれば、小さな町は元気を取戻して魅力ある町になっていくと信じています。
そのためにも、今の取り組みを通じて販売ノウハウを蓄積して将来的には新たなビジネスモデルを構築したいと考えています。
そして、いつか地域を漁業で活性化させた実績を上げて、また全国漁業者交流大会に出場して、今度こそ農林水産大臣賞を頂きたいです。
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