前回の電気釣り漁操業時に釣れた珍客。
板曳き漁の際に海底に落ちている殻をたまに見つける事はあっても生きているものを見るのは珍しい。
しっかりと釣り針にかかっていたので驚き。
針から外す時に殻を捨ててそそくさと逃げようとする姿が可愛らしく、海水に殻と一緒に放置していたらいつのまにかまた殻に戻っていました。
美味しそうには見えなかったので元気なうちに海にリリース。
後日、ネットで調べると殻無しでは生きられず殻から出るとすぐに死んでしまうらしい。
殻を捨てて逃げてもすぐに死んでしまうのに、危険を感じるとすぐに殻を捨てて逃げようとしたあの滑稽な姿を思い出して笑ってしまいました。
電気釣り漁はその漁火につられて様々な海の生き物に出会えます。
近年は特に南の暖かい地方の生物を見る機会が増え、温暖化が進んでいる事を肌で感じます。
今まさに狙っている新潟県にはほとんどいなかった魚『サワラ』がその顕著な例です。
漁師が温暖化の恩恵を受けているから何とも言えない複雑な心境・・