ズワイガニは、その豊かな甘みと柔らかな身で、冬の贅沢な味覚として多くの人に愛されています。
しかし、「家でズワイガニを美味しく茹でられるのか?」と不安になることはありませんか?
茹で加減が難しいと思われがちですが、実はちょっとしたコツを抑えるだけで、家庭でもプロのような味を引き出せるのです。
本記事では、ズワイガニを完璧に茹でるための具体的な手順や、選び方、保存方法、さらにはアレンジレシピまでを詳しく解説します。
高品質なズワイガニを選ぶポイント
まず、ズワイガニを美味しく茹でるためには、カニそのものの質が大切です。ここでは、新鮮なズワイガニを選ぶ際のポイントを紹介します。
ズワイガニの甲羅に付いたカニビルや色をチェック
良質なズワイガニは、カニビルと言われる黒い粒々が甲羅に付いています。
カニビルが付いているズワイガニは、前回の脱皮からしばらく経っている証拠で身入りが良い可能性が高いです。
他には、色が黒ずんでいるカニは、鮮度が落ちている可能性があります。
また、カニの脚が全て揃っているかどうかも確認しましょう。
脚が全て揃っていてカニビルも付いてずっしりと重いズワイガニは超高級品で驚くような金額です。
脚は揃っていないが、それ以外の条件が良いズワイガニは高品質でもお得に購入できることがあります。
甲羅の硬さと重さを確認
ズワイガニの甲羅は硬くしっかりしており、軽く押しても凹まないものを選びましょう。
また、手に持ったときに重さを感じるものは身がしっかり詰まっている証拠です。逆に、軽いカニは水分が抜けて身が少ない可能性があります。
生のカニか冷凍カニか?
生のズワイガニは、鮮度を保つために購入後すぐに茹でることが推奨されます。
冷凍カニを使う場合は、解凍方法に注意する必要があります。
冷凍品はゆっくりと冷蔵庫で自然解凍するのがベストです。急
激に解凍すると、水分が流出し、風味が損なわれるので注意してください。
プロが教える!ズワイガニの茹で方
それでは、具体的な茹で方に進みましょう。
プロが実践している簡単で美味しく仕上がる方法をお伝えします。
塩水を用意する
まず、大きな鍋にたっぷりの水を入れ、カニがしっかり浸かるようにします。ここで、塩を加えて海水と同じくらいの塩分濃度にします。目安としては、水1リットルに対して30gの塩を加えます。
この塩水が、カニの風味を引き出すために重要なポイントです。
カニを茹でる
水が沸騰したら、ズワイガニの甲羅側が下になるように鍋に入れます。
カニ全体をお湯に浸ける必要がありますので、大きい鍋で茹でるのがポイントです。
茹で時間の目安は、大きさに応じて変わりますが、500g~1kgのカニであれば、約20分が理想です。
小さめのカニであれば15分程度で十分です。茹で過ぎると身が固くなってしまうため、適切な時間を守りましょう。
茹でた後の冷やし方
茹で上がったら、すぐに氷水に漬けて急冷します。
これによって、カニの身が引き締まり、食感が良くなります。急冷することで、余熱での茹ですぎも防げるので、身が硬くならず、ふっくらとした食感を保つことができます。
※氷水で締めずに茹でたてアツアツで食べるのもおすすめの食べ方の一つです。
風味を引き出す茹で方のコツ
さらに、プロの味に近づけるためのコツをいくつか紹介します。これを押さえることで、より風味豊かなズワイガニを楽しむことができます。
茹でる前に軽く洗う
ズワイガニの表面には、海水や砂が付着していることがあります。茹でる前に軽く水で洗い流すことで、汚れが茹で汁に混ざるのを防ぎ、雑味が残らないようにします。
茹で汁を捨てずに活用
カニを茹でた後の塩水は、捨てずにスープや雑炊の出汁として活用することができます。カニのエキスが染み出た茹で汁は、旨味の宝庫ですので、無駄にせず使いましょう。
茹でたズワイガニの保存方法
一度に食べきれない場合や、後で楽しみたいときには、保存方法が重要です。茹でたズワイガニは、適切に保存すれば数日間美味しくいただけます。
冷蔵保存
茹でたズワイガニを冷蔵保存する場合は、しっかりとラップで包み、密閉容器に入れて保存します。冷蔵庫で1~2日間は新鮮なまま保てますが、黒ずんできて味も風味も落ちていくため、できるだけ早く食べるのがベストです。
冷凍保存
より長期保存する場合は、茹でた後に急速冷凍します。ラップで包んだカニを冷凍用のジップロックに入れ、空気をできるだけ抜いて冷凍庫に入れます。これで1~2ヶ月は美味しさを保ちながら保存できます。解凍する際は、冷蔵庫でゆっくりと自然解凍することが大切です。
茹でた当日や翌日に食べきれない分は、冷凍保存することをおすすめします。
ズワイガニのアレンジレシピ
最後に、茹でたズワイガニを使った簡単なアレンジレシピを2つ紹介します。
シンプルな食べ方がベストだと思いますが、飽きたらアレンジ料理で楽しめるのもズワイカニの魅力。
余ったカニを活用して、美味しい一品に変身させましょう。
カニ雑炊
【材料】
ズワイガニの茹で汁
ご飯
卵
ネギ
【作り方】
茹で汁を鍋に入れて温め、そこにご飯を加えて煮込みます。
溶き卵を回し入れ、軽くかき混ぜます。
最後に刻んだネギを散らして完成。カニの旨味がたっぷりの雑炊です。
カニサラダ
【材料】
ズワイガニの身
レタスやトマトなどの野菜
マヨネーズ
レモン汁
【作り方】
カニの身をほぐし、レタスやトマトと一緒にボウルに入れます。
マヨネーズとレモン汁を混ぜ合わせ、全体に和えます。
簡単に作れるカニサラダの完成です。
まとめ
ズワイガニを美味しく茹でるためのポイントを抑えれば、家庭でも簡単にプロの味に近づけることができます。
新鮮なズワイガニを選び、適切な下処理を行い、塩加減や茹で時間を守れば、誰でもふっくらとしたカニの身を楽しめます。
また、茹で汁の活用や保存方法、さらには余ったカニを使ったアレンジレシピも取り入れることで、カニを無駄なく最後まで堪能できるのも魅力です。
特に寒い季節には、家族や友人と一緒にズワイガニを囲む時間は格別なもの。ぜひ、今回紹介した茹で方とコツを活用し、最高のズワイガニを自宅で楽しんでください。
ズワイガニ追加の豆知識
ズワイガニを楽しむ際に知っておくと役立つ豆知識をいくつかご紹介します。
ズワイガニの食べ方のマナー
ズワイガニは脚の細い部分を切って、殻を外して食べるのが基本ですが、食べやすくするための専用のカニばさみや、スプーンを使うとより簡単に身を取り出すことができます。
また、殻の部分にこぼれるカニの汁を無駄にしないよう、器の上で作業すると良いでしょう。
ズワイガニのカニ味噌の楽しみ方
ズワイガニの甲羅に残っているカニ味噌は、濃厚な風味が特徴です。カニ味噌をそのまま味わうのも良いですが、ご飯やクラッカーに乗せて食べると、より深い味わいを楽しめます。
また、カニ味噌と茹でた身を一緒に甲羅に詰め、少し火で炙って食べる「甲羅焼き」もおすすめの一品です。
ズワイガニの食べた後のゴミ臭い対策
最高に美味しいズワイガニですが、食べた後に残る殻のゴミがすぐに臭くなり、ゴミの日までにどうしようか悩みますよね。
そんな時には簡単な対策があります。
それは、『ゴミを冷凍する』事です。
食べた後に残った殻ゴミを捨てる事ができる日までに冷凍庫で冷凍して、ゴミの日に出す!それだけでOKです。
最後に
ズワイガニは手間をかける価値のある贅沢な食材です。
正しい茹で方と保存方法を理解していれば、家庭でも簡単にプロのような味を再現できるはずです。
美味しいズワイガニを存分に楽しみ、冬のひとときをより豊かに過ごしましょう。
漁師直送昭和丸では冬季限定で生の本ズワイガニの新潟県村上市から産地直送を行っています。
この機会に是非ご利用ください。
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